深層海水の複合利用

Water uses

汲み上げた深層海水は、発電に利用した後も水質は変わらず水温も10〜12℃程度と低温であるため、この冷熱を水産業、農業、空調等に複合利用することができます。

さらに深層海水は清浄で栄養塩を多く含む特徴があるため、これを利用した産業の創出も期待できます。

全国の海洋深層水取水施設

久米島内における海洋深層水の産業利用

平成12年の開所以降、沖縄県海洋深層水研究所では海洋深層水の特性を利用した研究・開発が行われ、 久米島内では水産、農業、化粧品、食品など、様々な産業への展開が進みました。 現在、島内には海洋深層水を利用する企業が19社あります。以下に産業利用の事例をご紹介します。

  • DSW Spinach農業

    沖縄県海洋深層水研究所では、海洋深層水の冷たさを利用して、冬の野菜であるホウレンソウを 暑い夏場に栽培しています(農家に委託)。ホウレンソウは現在、島外にも出荷してしています。

  • Kuruma Prawnsクルマエビ

    クルマエビの種苗に海洋深層水の冷たさを活用することで、年中出荷を可能にしています。 また海洋深層水の清浄性を利用することで、ウイルスフリーの母エビ養成を確立しました。 島内には5つのクルマエビ養殖場があり、生産高は日本一です。

  • Bade Haus温浴施設

    バーデハウス久米島は海洋深層水を100%使用した温浴施設で、リラックスできる空間を提供しています。

  • Point Pyuru化粧品

    潟|イントピュールでは、海洋深層水を基材に使った化粧品を製造しており、OEMも行っています。

  • Sea Grapes海ブドウ

    久米島海洋深層水開発鰍ナは、海洋深層水の冷たさを利用することで品質の良い海ブドウを年中出荷 しており、生産高は日本一です。

  • Water and Salt飲料水、塩、にがり

    海洋深層水の清浄性を利用して、飲料水や塩、にがりなどを製造しています。 久米島海洋深層水開発鰍ナは、フィルターを使って真水と濃縮塩水に分離して、飲料水や塩、にがりを 製造しています。

  • 食品

    パン、沖縄そば、島豆腐、泡盛などの食品の製造にも使われています。

海洋深層水冷房

Research Intsitute

沖縄県海洋深層水研究所では、海洋深層水の冷たさを冷房として利用しています。

海洋深層水のカスケード利用

今後、海洋深層水をカスケード(多段階)利用することを検討しています。 発電で使われた海水は温度の変化のみで、成分の変化はありません。 そこで、発電で使用後の海水を冷房、水産、農業などの冷熱利用、化粧品や食品などの成分利用といった 各利用技術が必要とする使用量や温度等を考慮して多段階に利用することにより、 海洋深層水の持つ特徴をより無駄なく有効に利用できます。