現在の実施内容

沖縄県「海洋温度差発電実証試験設備 維持管理業務」(令和元年度・2年度)では、外部機関による次の研究開発・実証の支援を実施しています。

SATREPS「マレーシアにおける革新的な海洋温度差発電(OTEC)の開発による低炭素社会のための持続可能なエネルギーシステムの構築」における研修受け入れ(令和元年度〜令和4年度)

佐賀大学では、国立研究開発法人科学技術振興機構の地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム (Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development: SATREPS) 研究領域「低炭素社会の実現に向けた先進的エネルギーシステムに関する研究」の一つとして採択された「マレーシアにおける革新的な海洋温度差発電(OTEC)の開発による低炭素社会のための持続可能なエネルギーシステムの構築」に取り組んでいます。その一環として、マレーシア国内の研究者および大学生に、本海洋温度差発電実証試験設備を用いて佐賀大学および関係者が運転および解析手法の研修を行いました(令和元年11月)。

久米島町「海洋温度差発電および発電利用後海水複合利用に関する利用実証業務」における発電後海水の実証的利用(令和元年度〜令和2年度)

「海洋温度差発電および発電利用後海水複合利用に関する、立地自治体における知見・ノウハウ獲得」久米島町は今後も海洋深層水利用産業の拡大と複合利用の高度化を推進していく計画であり、これを想定した知見・ノウハウ獲得のため、本設備を使用した実証を行っています。具体的には、以下の民間企業による試験を実施します。久米島町はその実施状況報告を受けて、海洋温度差発電および発電利用後海水複合利用の知見とノウハウを蓄積し、今後の産業の創出・振興に活用します。

  • - 海洋温度差発電における長期的性能把握(海水汚れ、腐食、耐圧対策等):株式会社ゼネシス
  • - 発電利用後海水の海ぶどう養殖への利用実証:久米島海洋深層水開発株式会社
  • - 発電利用後海水のカキ陸上養殖への利用実証:株式会社ジーオーファーム

完了した事業の内容について

沖縄県「海洋深層水の利用高度化に向けた発電利用実証事業事業」(平成25年度〜平成30年度)及び沖縄県「海洋深層水の利用高度化に向けた発電利用実証事業」(平成28年度〜平成30年度)の実証・検討・調査内容については、下記の報告書をご参照ください。

平成30年度海洋深層水の利用高度化に向けた発電利用実証事業及び海洋温度差発電における発電後海水の高度複合利用実証事業 報告書

表層海水の温度

23.0°C

深層海水の温度

9.5°C

(令和6年12月17日)

©2013-2024 沖縄県