この事業について

沖縄県海洋温度差発電実証試験設備(以下「OTEC実証設備」)は、平成24年度にスタートした沖縄県「海洋深層水の利用高度化に向けた発電利用実証事業」の一環として設置され、平成25年度から運転を開始しました。平成28年度には、OTEC実証設備で使用した後の海水を実証的に水産養殖に利活用する配管も、沖縄県「海洋温度差発電における発電後海水の高度複合利用実証事業」の設備として追設されています。

両実証事業は平成30年度で完了し、現在は、OTEC実証設備の維持管理および外部機関による同設備を使用した研究開発や実証等の支援を行う「海洋温度差発電実証試験設備 維持管理業務」が実施されています。

上記3事業の概要は、次の通りです。

沖縄県「海洋深層水の利用高度化に向けた発電利用実証事業」(平成24年度〜平成30年度)

  1. 事業の位置づけ

  2. 沖縄21世紀ビジョン基本計画で示された低炭素島しょ社会の実現に向けて、海洋エネルギーの研究開発を促進し、沖縄の地域特性に合ったクリーンエネルギーの地産地消による環境負荷の低減を図ります。

  3. 事業の主な内容
    •  
    • ・ 天候、海水温の変化に伴う発電量等の計測
    •  
    • ・ 安定した出力を得るための技術に関する実証試験
    •  
    • ・ 海洋深層水及び表層水のより高度な複合的利用についての検討
    •  
    • ・ 沖縄における洋上型海洋温度差発電設備の設置の可能性の検討
    •   
    • など

沖縄県「海洋温度差発電における発電後海水の高度複合利用実証事業」(平成28年度〜平成30年度)

  1. 事業の位置づけ

  2. 平成25年度よりの「海洋深層水の利用高度化に向けた発電利用実証事業」の成果を踏まえ、本事業においては、設備の規模拡大を想定し、実際に農林水産業を営む民間事業者等の協力を得て、発電後海水の複合利用の実証試験を行い、その有効性や実現性及び課題等について評価・検討を行うものです。

  3. 事業の主な内容
    •  
    • ・ 海洋温度差発電における発電後海水の高度複合利用実証試験用設備(配管等)設置と運用
    •  
    • ・ 実証試験のデータ解析
    •   
    • など

  4. 実施方法
    •  
    • 本委託業務は、久米島海洋深層水高度複合利用実証共同事業体(構成員:(株)ゼネシス、(一社)国際海洋資源エネルギー利活用推進コンソーシアム(GOSEA)、(株)ジーオー・ファーム)が、沖縄県からの委託を受け実施しました。また、環境影響に関するデータ整理、レポート作成については、(株)沖縄エネテックに再委託しています。

沖縄県「海洋温度差発電実証試験設備 維持管理業務」(令和元年度〜令和2年度)

  1. 事業の位置づけ

  2. 沖縄県海洋深層水研究所の敷地内に設置された海洋温度差発電実証試験設備に係る維持管理業務を行います。また、研究機関等が当該実証試験設備を使用して実証事業等を実施する際の実証設備の運用管理及び運用に係る調整等の支援業務を行います。

  3. 事業の主な内容
    •  
    • ・ 実証設備の維持管理
    •  
    • ・ 実証設備の運用管理および実証事業の支援業務
    •   
    • など

  4. 実施方法
    •  
    • 本事業は、沖縄県から株式会社ゼネシスに委託されています。

スタッフ

Benjamin Martin ベンジャミン・マーティン - 施設マネジャー

  • 見学対応、広報活動、海外視察担当
  • 広報担当として勤務しています。
  • GOSEA事務局

表層海水の温度

23.0°C

深層海水の温度

9.5°C

(令和6年12月17日)

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