「しまのゆんたくin久米島」に参加しました

IMG_529911月7日に行われたイベント「しまのゆんたくin久米島」に行ってきました。

このイベントは、内閣府沖縄総合事務局の主催で、全体のテーマを「耕海興国”海を耕して国を興す”~海洋資源立国のフロントランナー・久米島を目指して~」とし、海を活用した島興しや、海洋深層水の利活用に着目した内容となっていました。

初日には、「エネルギー部門」「サービス部門」「産業部門」の分科会があり、私たちはエネルギーのほうに参加しました。

フロアには、内閣府沖縄総合事務局、沖縄県、久米島町、佐賀大学、琉球大学、事業者の産学官とOTECをはじめ沖縄電力、太陽光発電や風力発電の関係者が一同に集まり、久米島におけるエネルギーの地産地消および海洋エネルギー・海洋資源利用活用研究拠点化の可能性ついて活発な議論が交わされました。

OTECの技術アドバイザーを務めていただいている佐賀大学海洋エネルギー研究センターの池上康之教授の講演もありました。

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その後、内閣官房総合海洋政策本部事務局の馬場崎参事官による「新たな海洋基本計画と今後の海洋政策について」と題した講演会が行われました。

それを受けて、翌日のシンポジウムでは「『海洋立島・久米島』の創出にむけて」というテーマで、「久米島が海洋立国のフロントランナーとして21世紀の成長モデルとなり、沖縄経済の自立に向けたけん引役となるために今、取り組むべきこと」について、各分科会の代表者による報告や今後の方向性などの活発な議論が行われました。そして最後に、平良朝幸久米島町長より共同宣言文が読み上げられました。

海洋立島宣言 「地球上のすべての生命は「海」から始まったといわれています。我々は、いのちの原点である、母なる“海”をいま一度みつめなおすとともに、全ての英知を結集して、地球環境にやさしく、いのちが輝くような、そして、海とともに生きてきた「海洋国家・日本」にふさわしい未来を、大洋を臨む、ここ沖縄・久米島から創っていくことを宣言します。」 平成25年11月8日

この2日間を通して、ここ久米島からスタートした世界唯一の本OTEC実証設備が、「耕海興国」に向けた重要な役割を担っていることを強く感じ、広報担当としてもっとOTECを盛り上げていけるようがんばりたいと改めて思いました。

IMG_5269This past week Kume Island hosted the Island Yuntaku, sponsored by the Cabinet Office of the Japanese Government. Yuntaku is a word from the local Okinawan Dialect meaning to come together for a chat. So the event was a kind of open forum on Island issues revolving around three sectors: Energy, Service, and Industry.

The event spanned two days and included locals from Kume Island, representatives from the Cabinet Ministry, The head of Ryukyu University and staff, representatives from the Okinawa Prefecture Government, Professor Ikegami of Saga University, and other interested parties.

IMG_5353The first day began with welcome speeches from various persons with a presentation by Prof. Ikegami on Ocean Thermal Energy Conversion and its potential for the future on small islands and beyond. After the speeches, the attendees broke into three groups for a discussion on their chosen sector, moderated by representatives from Ryukyu University.

As I work with OTEC, I attended the Energy Sector chat. There various items were presented by key parties and then discussed. The Okinawan Government representative, Prof. Ikegami, and a representative of Kume Island spoke for brief periods. During the short breakout session, key questions were asked by both the moderator and other attendees. One of the attendees was asked to report during the following day’s symposium.

IMG_5306Later that evening, Councillor Babasaki from the General Ocean Policy Secretariat gave a talk on current and future ocean energy programs in Japan. Afterward there was a welcome party and further chance to talk.

The second day began in the afternoon and comprised a coming-together of the previous day’s breakout sessions, where representatives shared what was discussed and further presentations, questions, and discussions could be had in a larger forum.

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「しまのゆんたくin久米島」および講演会のお知らせ

2013年11月01日15時36分49秒

海洋資源開発・利活用に関するイベントおよび講演会のお知らせです。

久米島町及び内閣府沖縄総合事務局では、久米島を日本における海洋資源開発・利活用のフロントランナーとすべく、「耕海興国 “海を耕して国を興す”~海洋資源立国のフロントランナー久米島を目指して~」をテーマに「しまのゆんたくin久米島」を11月7日、8日に開催します。

そのイベントの一環として、政府の総合海洋政策本部事務局から馬場﨑靖参事官をお招きし、沖縄が21世紀における日本の成長モデルとなり日本経済活性化のけん引役となるための方策などについて語っていただく「耳ぐすい講演会 海-その望ましい未来」を開催します。

日時:11月7日(木)の午後5時30分~6時30分(開場5時15分)

場所:久米島 イーフ情報プラザ

入場は無料、予約不要です。イベントには、OTECの技術アドバイザーを務めていただいている佐賀大学海洋エネルギー研究センターの池上康之教授も参加され、海洋資源利活用の現状の報告、海洋再生エネルギー研究拠点化の可能性など盛りだくさんの内容です。興味のあるみなさま、ぜひご参加ください。

イベントの詳細は、内閣府沖縄総合事務局のhttp://www.ogb.go.jp/teireikaiken/h-25-1017/No1.pdfまで。

 

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An Unusual Visitor at the Okinawa Deep Water Research Institute

IMG_2039The Okinawa OTEC Facility is located on the grounds of the Okinawa Deep Sea Water Research Institute. While not under the same governmental umbrella, both facilities are interconnected. The power plant receives sea water from the pumps that feed the Institute. Every so often, sea life makes its way past the intake gratings and finds its way up the 2.3km pipe to the pump filters.

On 10/30 a Jellynose Fish, also known as シャチブリ made its way all into the facility.  This fish lives in deep water and is soft to the touch which is unusual. Unlike most fish, the rear fin is more similar to an eel rather than most fish.

After a quick picture for records the fish was placed in a deep sea water tub.

珍しい来客
10月29日、OTEC設備が設置されている沖縄県海洋深層水研究所の深層水取水ポンプから、珍しいお客さんがやってきました。
そのお客は全長70cmくらい、灰色のまだら模様、青い目…の深海にすむ魚です。「ヒョウモンシャチブリ」という名前です。
なんと、以前この研究所で見つかったのがきっかけで、新種として認められたそうです。これまで3~4回あがっているとのこと。
暗い深海で生活しているせいか、瞳は透き通ったビー玉のようで、うろこがなく、皮膚がツルツルプヨプヨしていました。ちなみにシャチブリの英語名は「Jellynose Fish」。まさにゼリーのような感触だったんです。
お目にかかるのも珍しいけれど、生きている状態も珍しかったので、すぐに美ら海水族館の方が取りに来てくれましたが…残念ながら搬送直前に息絶えてしまいました。
深海にはまだまだ未知の世界が広がっています。こちらに見学にいらっしゃる際は、このような珍しい海の生き物もご紹介していますよ~。
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ガスワングループの皆様の研修がありました

10月24日、ガスやミネラルウォーター、各種石油製品の販売などの事業を展開しているガスワングループの皆様が、研究所およびOTECを見学しました。ここ久米島にはグループ会社の㈱ウォーターワン沖縄久米島工場があり、海洋深層水を使用した飲料水の製造・販売を行なっています。

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研修旅行のため全国各地から22名もの方々に来ていただきました。風が強く、天候も不安定だったのですが、幸い雨が降らなかったので、OTECプラントの最上階まで案内することができました。はるばる来ていただき、ありがとうございました。

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OTECの来場者数が612人を突破しました!

OTEC写真410月21日、OTECの来場者数が、今年の4月9日から数えて612人※を突破しました。この「612」という数字は何の数字かご存知ですか?

そう、ここ久米島の深層水を取水している深さが612mなのです。久米島町では、この水深612mにちなんで6月12日を「海洋深層水の日」と定めており、毎年イベントも開催しています。

今年のイベントでは、OTECのオープニングセレモニーとして「通電式」も同時に行い、多くの関係者、見学者が訪れました。

OTECがスタートして半年余りですが、こんなに多くの方々に見に来ていただいて感謝です。「このOTECを見学するために久米島に来ました」という方も少なくありません。視察や観光、学習など様々な目的で、県外からのお客様も多いです。

世界で唯一の、最先端技術の本設備を、これからもぜひ見に来てくださいね!お待ちしております。(見学申込はこのサイトの「ホーム」→「お問合せ」からできます。)

※612人には、6月のオープニングセレモニーの日に見学された皆さんは含まれません。

IMG_9224The Okinawa OTEC Demonstration Facility celebrates more than 600 visitors since the opening just a few months ago. The OTEC Facility officially opened in June, with an initialization ceremony that brought guests from all over the world.

In Okinawa, we bring deep sea water from a depth of 612 meters. This lead us to our unique milestone, which we just met. We are thankful so many interested parties have come to learn more about OTEC. We are currently the only plant in the world producing electricity, and by sharing what we learn we can ensure this important technology grows through to commercialization for a future of renewable, clean, and stable energy.

If you would like to see OTEC first-hand, please make a reservation via our OTECokinawa.com contact form. We look forward to sharing the future with you.

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OTECがTV「もてもてナインティナイン」に取り上げられました

10月15日(火)、OTECがTBS番組「もてもてナインティナイン」で、全国に放映されました。この番組では、嫁不足に悩む地方で「お見合い大作戦」と題した出会いの場を提供しています。

http://www.tbs.co.jp/motemote99/(番組HP)

ではなぜOTECが取り上げられたのか?それは、今回お見合いの舞台となった久米島で参戦した「青い目の島人」マーティンが、OTECで広報役として勤めているからです。

モテモテ

お見合いの結果は…おかげさまでうまくいくことができました!応援していただいたみなさま、ありがとうございました。

明日10月22日(火)のPM7:00から、久米島編第2回目が放送予定です。ぜひご覧下さい。

The OTEC Facility appeared in the October 15 episode of Motemote 99, a popular omiai show on TBS. Facility employee Benjamin Martin was one of the participants. See more from Kume Island this Tuesday at 7:00pm. For Benjamin’s reaction and more on the event, visit his blog.

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国会議員の方々が研究所とOTECを視察しました

10月11日、沖縄県衆議院議員の国場幸之助さんと秘書の比嘉大志さん、富山県衆議院議員の田畑裕明さん、岩手県衆議院議員の橋本英教さんが、沖縄県海洋深層水研究所とOTECの視察のため、いらっしゃいました。

5(トリミング済)室内および施設・設備での説明に対して活発な質疑応答があり、熱心に見学されていました。ありがとうございました。

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This past week, the OTEC facility welcomed distinguished guests from the Okinawa, Toyama, and Iwate Prefectures House of Representatives.

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Typhoon 24

Just after Tyhpoon 23 visited us two days ago, Typhoon 24 (DNAS) is heading out way at quite a clip.  Looking to be a Category 4, the island and thus the Deep Sea Water Research Institute and Demonstration Facility will be closed this afternoon.

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For more information on severe weather in Okinawa visit: the Japan Meteorological Agency

10月7日に24号が沖縄地方に接近しました。沖縄気象台は、最大瞬間風速70メートルの猛烈な風が吹く恐れがあるとして「最大級の警戒」を呼び掛けました。

しかし、いざ近づいてみると、最大瞬間風速は那覇は23・4メートル、 久米島でも思わず「えっ!?」と拍子抜けするような弱い風。 しかし、沖縄本島北部の国頭村奧では46・5メートルだったそうです。

その理由は、気象台によると、台風の北上時は、上空では台風を移動させる風が進行方向向けに吹いており、地上では中心に向かって反時計回りに風が吹き込むため、台風の左側にあたった久米島は、進行方向に吹いている風と反時計回りの風とが打ち消しあって、比較的弱くなったとのこと。 こんなこともあるんですね。 おかげでこちらの被害はありませんでした。

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球美の里の子どもたちが見学に来ました

52013年9月24日、「NPO法人沖縄・球美の里」の子どもたちが、OTECの見学に来てくれました。

球美の里は、福島第一原発事故で被曝したか、あるいは今も汚染された地域に住む子どもたちの健康回復のための保養施設として、2012年7月にここ久米島町に誕生しました。
左の写真は深層海水が通るパイプと凝縮器のパネルを触る子どもたち。久米島の深層水(水深612m)の温度は8~9℃なので、パイプとパネルはとっても冷たくて、みんな大はしゃぎでした。

この再生可能エネルギーが、子どもたちの未来を明るくしてくれることを願っています。

球美の里 HP:http://kuminosato.net/
ブログ:http://kuminosato.blog.fc2.com/

On September 24th, participants in the Hope 21 project for children affected by the Fukushima disaster visited the OTEC Demonstration Facility to see one of the ways Japan is working on new sources of power that do not rely on Nuclear technology. Every month children from Fukushima are invited to Kume Island by the NPO to live and play outside without fear of radiation or other concerns. While on the Island they get to see much of the island life. This time, students came and learned a bit about how we create power from the ocean.  You can see more about their trip in Japanese at the links above.

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Welcome to AloHaisai

This staff blog of the Okianwa Prefecture Ocean Thermal Energy Conversion (OTEC) Demonstration Facility will be our primary method for sharing news and local information concerning the OTEC facility on Kume Island.

The name of this blog comes from an idea the late Guy Toyama, an activist and supporter of OTEC, shared during a trip to Kume Island to celebrate the sister city agreements between Kume Island and Hawaii County. Aloha from Hawaii, and Haisai from Okianwa are both greetings with the warm cultural overtones of both places. We hope to continue Guy’s mission to make OTEC a reality for the world.

「アロハイサイ」へようこそ!

このスタッフブログでは、沖縄県海洋温度差発電(OTEC)実証設備のスタッフが、OTECに関するニュースや実証設備とその周辺での出来事などを発信していきます。

ブログの名前「AloHaisai(アロハイサイ)」とは、ハワイの挨拶「アロハ」と、沖縄の挨拶「ハイサイ」を組み合わせた造語です。この言葉は、2011年9月の第2回沖縄-ハワイ海洋エネルギーワークショップにて、海洋深層水の研究施設を持つ久米島町とハワイのコナ市との間で姉妹都市協定を結んだ際のハワイ州立自然エネルギー研究所(NELHA) ガイ・トオヤマ氏の挨拶から生まれました。
ガイ・トオヤマ氏はハワイ生まれの日系4世。関係者の間を奔走しながら沖縄とハワイを結び付け、沖縄県の海洋温度差発電の実現に希望を与えてくれました。

しかし、残念ながら彼は、2012年11月に42歳の若さでこの世を去りました。

私たちは、ガイ・トオヤマ氏の遺志を継いで、OTECが持続可能な社会に貢献できるよう努めていきたいと考えています。

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